11月に入り、周囲の紅葉色が一層深くなってきたなあと思うようになってきたが、この時期必ず思い出すことがある。
それは数年前、大学の講義で出されたレポートの作成にまつわる、ひとみばあちゃんとのやり取りだった。
レポートのテーマは確かこんな内容だったと思う。
「身近な人が考える「カルチャー」とは何か、あなた自身の意見や最近の動向等を踏まえてレポート用紙3枚程度にまとめて提出すること。期間は2週間以内で。」
身近な人ねえ・・・あ、ひとみばあちゃんにまずは聞いてみるか?
俺は早速近所に住むひとみばあちゃんに電話することにしたのだったが・・・
俺 :もしもし、ばあちゃん?
ひとみ:あいあいあい。おーお前かあー。
俺 :実はばあちゃんに聞きたいこと
あってさ。急いでるから用件だけ伝えるけど・・・ばあちゃん「カルチャー」って言われたら、どんなものを連想するの?あ、例えば自分が持ってる教養とか・・・・」
ひとみ:あーあるだーね。最近まで身に着けてたんだけど、年だから違うのに変えたw
俺 :へーそーなんだあ。新しいのにチャレンジしてるんだね。
ひとみ:だーね。ただ年寄りにはちょっと扱いづらいかな。デジタル電波なんちゃら時計w
俺 :あー最近はやってるもんね。電波ど・・・・
え?(;´・ω・)
ばあちゃん、俺「カルチャー」って言ったんだけど・・・
ひとみ:あー。ごめんごめん。この間から電話の調子悪くて。「カルチェ」って聞こえてた。
確かに「カルチャー」と「カルチェ」は違うよね?
俺 :うん
ひとみ:でも、なんとなく言ってる感じは一緒だーね。
俺 :まあ、・・・ね。でも、「チャー」と「チェ」って聞き間違えないような気が・・・
それに「カルチェ」って、もしかして「カルティエ」のことじゃ?
ひとみ:どっちでもいーだーね。昔は「カルチェ」って言ってたのに、勝手に誰かかが呼び方変えたらしいから。
でも、このダイヤル式黒電話、そろそろ変えないとだめかも・・・
俺 :え、ちょっと待って。今さりげなく黒電話って言わなかっ・・・
ひとみ:あーごめん、雑音酷くなるから3分くらいしか持たないだーね、この電話。電電公社に連絡しない・・・
(会話ここまで)
そう言って、電話は一方的に切れたのだった。
でも、ダイヤル式黒電話って・・・とっくの昔に使えなくなったんじゃあないのかな?それに電電公社って・・(^^;)
それはそうと、「カルチェ」と「カルティエ」のこと知ってるとは・・・まさかだけど、
ばあちゃん、実は教養めっちゃあるんぢゃね?( ̄д ̄;)
いやいやいやいや、それよりもカルティエの時計持ってるって知らなかった。そっちの方がめっちゃ気になる(^^;)
と、いろいろモヤっとすることが出てきたものの、レポート作成のため、引き続き他の親戚などに連絡を続けるのだった。
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土曜日もよろしくおねがしますm(_ _)m