世間がハロウィンで盛り上がっている週末の土曜日。うちの近所の商店街でもハロウィンイベントがコロナの影響で数年ぶりに開催されることになったらしく、俺は仕事が休みだったこともあって、その商店街に催し物を見に来ていた。
週末ということもあってか、仮装している人と買い物客とでものすごく人が多い。普段はめっちゃ閑散としている商店街なのに・・・(^^;)
そういえば、ばあちゃんも始まったらやってみたい・・・とか確かこの前言ってたっけ。ひょっとしたら居るのかもw
そう思った俺は、スマホを取り出してラインでメッセージを送ろうとしたのだが・・・・
あまりの人だかりの多さで、スマホを片手に操作するなんてことができる状況ではない。そんなことやってたら、周りの目が・・・(^^;)
なので、イヤホンマイクを使って、近所に住んでいるひとみばあちゃんに電話してみることにしたのだが・・・
(以下、ばあちゃんとの会話)
俺 :もしもし、ばあちゃん。今、商店街に来てるんだけど。すごい人が多いよ。
ひとみ:あいあいあい。おーお前かあー。めっちゃ賑やかだーね。
俺 :うん。ハロウィンの方でめっちゃ盛り上がってて。ばあちゃん、この前確か仮装やってみたいって言ってたから・・・いるのかなと思って電話したんだけど。
ひとみ:おー奇遇だーね。いまちょうどやってる最中だーね。商店街の端に近所の友達と集まってやってるから、お前も一緒に・・・。
俺 :あー俺仮装は苦手だから・・・。ま、でもせっかくだから覗きに来るね。
(電話ここまで)
俺は早速、ばあちゃんに教えてもらった、商店街の端にある集会所に向かった。すると、普段は置いていない大画面モニターに、進行中のゲーム画面が映し出されていた。
(へーばあちゃん、仮装してゲームとかやってるんだな、きっとw どこにいるのか・・・・)
え"?????
俺は、ゲームに夢中になっているいつもよく見かける普段着の老婆がいた。
(ここからばあちゃんとの会話)
俺 :ばあちゃん、何やってんの?
ひとみ:おー来たかあ。このゲーム面白いだーね。近所のじーさんにこの前教えてもらったんだけど。
俺 :ばあちゃん、俺、「ハロウィンの方」どうかなって聞いたんだけ・・・
ひとみ:あー。だからちょうどやってたから言ったんだけど。「ハノイの塔w」
俺 :でも、「仮装」好きだって言った・・
ひとみ:うんうん。言っただーね。「仮想」空間でやるハノイの塔。なんって言ったっけ。これ。なんちゃらクラフト・・・だっけ。そこに作ったやつで遊んでる。いやあ、ボケ防止には最高だーね。
俺 :確かに「仮想」だけど・・俺が言ったのは「仮装」だっ・・・
ひとみ:あ、もうちょっとでクリアできそうだから。それにみんな順番待ちしてるから早くしてあげないとだーね。
お前もやっ・・
俺 :あ、電話かかってきた。ちょっと待って。
(会話ここまで)
電話は仕事先からで、在庫管理システムがネットワーク障害で利用不可になり、急遽リカバリーのため緊急で出勤してほしいとのこと。
止む無く俺は、その旨をばあちゃんに伝えて、すぐさま出勤することとしたのだが・・・
仕事先へ向かう途中、ばあちゃんとの会話を思い出しふとこう思った。
ばあちゃん、実はめっちゃ頭いいんぢゃね( ̄д ̄;)
そもそも、ハノイの塔って・・・そういえば教えたの近所のじいさんって言ってたな。誰だ?(?_?)
色々気になることはあったが、仕事の方がそれよりも心配だったので、取り急ぎ仕事先へ向かったのだった。
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日曜日もよろしくおねがしますm(_ _)m