結婚して5年、子供も2人生まれて家族4人平凡な生活を送っていた私だったが、1か月前に念願のマイホーム(新築建売一戸建てを購入した。
30年ローンだが、定年退職するころ完済できる。妻にも協力してもらい、頭金がそれなりに準備できたおかげで、月々の返済額も少しゆとりのある金額に設定することができた。
そんな中、田舎の母から手紙が届いた。
「新築購入おめでとう。ようがんばったね。
母さんから気持ちばかりだけど、ねこをプレゼントさせてもらうね。
コロナでなかなかそっちに行くことができないから、私の代わりだと
思ってくれんかね。
数日前にそちらに送ったから、可愛がってあげてね。
ひとみ」
おふくろ、ありがとう。大切に育てるよ。
手紙を読んだ私は、親への感謝の気持ちでいっぱいになった。そんなとき・・・
「ピンポーン」
「お届け物です。こちらにサインをお願いします。」
「ありがとうございます」
「じゃあ、置かせていただきますね。それでは、失礼します。」
そういって、宅配業者が玄関前に大きな段ボールを置いて行った。
猫にしては、大きい箱だなあー。あーわかった。子供がいっぱい生まれたから、それで送ってきたんだ・・
そう思いながら、私は踊る気持ちを抑えながら、箱を開け、荷物を確認した。
「・・・・え?これって・・・・確かにねこだけど・・・・」
私は、実家の母に電話した。
俺: 「おふくろ、届いたけど・・・これ・・・・」
ひとみ:「おー、届いたかい。早かったねー。かわいがっておくれよー」
俺: 「猫だっていうから、どんなかわいいやつが来るのかと思ったら、一輪車って・・・」
ひとみ:「いあいあいあ。お前『ねこ』好きだって言ってたから送ったんだけど。それに作業の時便利だーね。」
俺 :「確かにこれもねこ(一輪車)っていうけど、ちょっとちが・・・・」
ひとみ:「猫と一輪車は違うよね」
俺 :「うん」
ひとみ:「でも呼び方はいっしょだーね」
俺 :「うん」
ひとみ:「なら、意味も一緒だーね」
俺 :「う・・・って、違うわ。ものが違うから。あのさ、そっちに猫居たじゃん。子供産んでないの?」
ひとみ:「あーオスだから、それにこの前近所の雌の野良猫と仲良くなってどっか行ったw」
・・・・・・・・
この後しばらくやり取りが続いたが、結果的に送ってきたねこ(一輪車)は「ひとみ」と名前を書いて、我が家で使うことになった。
おふくろ・・・・でも、俺は猫がよかったよ。(T_T)
それにあの日以来、嫁の私を見る目が少し変わったような気がするんだけど・・・。
・・・・・・・・・・・( ̄▽ ̄;)
日曜日もよろしくおねがします(日曜朝から仕事です)m(_ _)m