Windwos11ではすでに改悪済み
https://www.nichepcgamer.com/archives/microsoft-has-deterioration-the-windows10-start-menu.html
2024年5月中頃まではWindows11のスタートメニュー左下にある『アカウントマネージャー』(アカウント名)を開くと、以下のような表示がされていました。

2024年5月中頃までのアカウントマネージャー
『アカウント設定の変更』『ロック』『サインアウト』の3つがあり、非常にシンプルでわかりやすいメニューでした。
しかし、2024年5月末に配信されたプレビューリリースにて、この『アカウントマネージャー』が改悪されて以下のような表示になりました。

新しいアカウントマネージャー
『アカウントマネージャー』にはMicrosoft
365のサブスクリプション情報(広告)や、OneDriveの残りの容量などが表示されるようになり、『サインアウト』は三点リーダー『・・・』に隠されました。『サインアウト』をするためにはワンクッション増えて、いちいちサブメニューを開かなくてはいけなくなりました。また、『ロック』『アカウント設定の変更』は表示すらされなくなりました。
この改悪がWindows10にも
Microsoftは、上記の改悪をWindows10にも実装を検討しているようです。Windows10
Insider Preview Release
PreviewおよびBetaチャネルには、上記と同様の改悪後の『アカウントマネージャー』が組み込まれています。下図、左が改悪前、右が改悪後です。

左: 改悪前 / 右: 改悪後
改悪後の『アカウントマネージャー』は現時点ではまだ有効化されておらず、正常に動作もしません。隠し機能として組み込まれています。
この変更はInsider Preview版での実装のため、通常版のWindows10にも実装されるかは定かではありません。しかし、Windows11で実装されていることを考えると、おそらくはWindows10にも実装されるでしょう。
改悪されたアカウントマネージャーを見てみたい場合
改悪されたアカウントマネージャーを見てみたい場合、Windows10 Insider Previewユーザーの方はWindowsの内部機能を強制的に有効化・無効化できるアプリ『ViVeTool』を使用すれば有効にできます。手順は以下。
- まずはWindows Updateを実行してWindows10 Insider Previewを最新の状態(Build 19045.4842以降)にしてください。
- ViVeToolをダウンロードして任意のフォルダにインストール(zipファイルの中身をコピー)してください。
- コマンドプロンプト(管理者として実行)を起動して、ViVeToolをインストールしたフォルダに移動してください。仮にCドライブの『vive』というフォルダにインストールしていたなら『cd c:\vive』と入力してエンターを押してください。
- 『vivetool /enable /id:47988717,48433719,49453572』と入力してエンターを押してください。(無効に戻したい場合は、『enable』の部分を『disable』に変更してください)

- PCを再起動すれば改悪されたアカウントマネージャーが表示されます。
書き換えられる前の内容が以下。
書き換え前
コントロールパネルは、Windowsに古くから搭載されている機能です。各種設定を操作するための一元化された設定場所で、時刻や日付、ハードウェア設定、ネットワーク設定など、さまざまなオプションを調整できます。しかし、今ではよりモダンで合理的なエクスペリエンスを提供する『設定』アプリに取って代わられ、コントロールパネルは非推奨となる過程にあります。 Tip: 互換性の理由と、まだ移行されていない一部の設定項目にアクセスできるようにするため、コントロールパネルは引き続き存在しますが、可能な限り『設定』を使用することをおすすめします。 ― Microsoft |
書き換え前の内容は「コントロールパネルが非推奨になる過程にあります」と記されており、いずれ非推奨になることを明言しています。機能が非推奨になると、最悪、その機能は削除・廃止されて使えなくなる場合があります。
しかし、この内容が以下のように書き換えられました。
書き換え後
コントロールパネルは、Windowsに古くから搭載されている機能です。各種設定を操作するための一元化された設定場所で、時刻や日付、ハードウェア設定、ネットワーク設定など、さまざまなオプションを調整できます。コントロールパネルの設定は、よりモダンで合理的なエクスペリエンスを提供する『設定』アプリに移行中です。 Tip: 互換性の理由と、まだ移行されていない一部の設定項目にアクセスできるようにするため、コントロールパネルは引き続き存在しますが、可能な限り『設定』を使用することをおすすめします。 ― Microsoft |
書き換え後、「コントロールパネルが非推奨になる過程にあります」という一文が削除されました。
ただ、依然として「互換性の理由と、まだ移行されていない一部の設定項目にアクセスできるようにするため、コントロールパネルは引き続き存在します」という怪しい文言は残っており、互換性の問題が解決してすべての設定項目が『設定』アプリに移行した後にどうなるかはわかりません。しかし、少なくとも「非推奨になる過程にあります」という一文は削除されたため、このまま『コントロールパネル』が残り続ける可能性は高まったと言えます。
『コントロールパネル』古くからWindowsにあり、『設定』よりもこちらの方に使い慣れていて「なくなっては困る」という人は多いはずです。あっても困らないものなら、削除・廃止したりせず、ぜひとも残し続けてもらいたいところです。
Windows 11 24H2 をインストールするには、POPCNT命令を備えたCPUが必須らしいので確かめてみました。
ひょっとしたらインストールできて動くんじゃないかと期待しましたが駄目でした。
マイクロソフトは本格的に古いシステムを切り捨てに動いているようですね。
LGA775ユーザーはこの仕打ちに目を真っ赤にして泣いています。