唐突ですが更に詩を2個書いてみますw
こっちも両方とも似たようなものが隠れていますがねw
「勇者となって、会いにいこう!」
大きな剣を携えた勇者が
京の都から旅立った
米の握り飯を食べ食べ旅路を進むと
岐路に差し掛かった
名将が使ったと言われる鎧を持って行くか
三種の神器と言われる腕輪を持って行くかだった
豊かな経験を持つ彼は後者を手に取り旅を続けた
浜辺でその腕輪を掲げると海の真ん中に虹の橋が
掛かったのだった
静かに彼はその橋を渡り魔の島に辿り着いた
富も名誉も関係なしに勇気のみが必要だった
三種の神器をもう一つ手に入れるため
熱い溶岩の掘を飛び越え魔王の城に乗り込んだ
小さな勾玉を持つ魔王と剣を交え勇者は勝利し
横の牢獄に閉じ込められた姫も助け出した
品のある姫の手には最後の神器のロザリオが握られていた
東の王国に勇者一行は辿り着き彼らは伝説となった
「浦島太郎~あべへ竜宮城」
東の果てのある国の物語
上から甲羅を踏んだり棒で突いたり
大きな亀を子供達がいじめていた
小さな子供の頭を撫でると
宇宙の石をあげ亀を助けた太郎は竜宮城に行くことに
那由多の数の魚が周囲を泳いでいく
白い泡に包まれた太郎は水の中でも苦しくない
郡内織の様な柄の魚とすれ違ったら
福音の様な歌声が聞こえてきた
白い竜宮城の建物にやって来たのだった
仙人の権化として長く生き続けた大きな亀は
古くからの乙姫の良き仲だった
くるくると舞を踊り乙姫は太郎をもてなした
一日、また一日と太郎は時を忘れて
水の世界である竜宮城で過ごしてしまった
北風の寒さもない優雅で快適な所だったが
花が水の中に無いことで太郎は故郷が恋しくなった
盛り沢山の楽しさもそろそろかと帰ることにした
いきなりの太郎の帰りに乙姫は玉手箱を渡し
二度とここには来れないことと玉手箱を開けてはいけないことを告げ太郎は陸に帰って行った
八十年の時が竜宮城にいる間に過ぎていた
七日間ほどのことだと思っていたのに
青い海を覗き込むも太郎はもうひとりぼっち
奥にしまいこんでいた玉手箱を取り出す
木の蓋に手を掛け太郎は函を開けた
函を開けると白い煙が立ち上り太郎は老人の姿になってしまったのだった