土曜日のお昼、俺は近所に住むひとみばあちゃんを誘って、近くにあるステーキハウスにお昼を食べに来ていた。
先日もらった初ボーナスで、ばあちゃんになんか欲しい物とかあるかってきいたところ、ステーキが食べたいというオーダーを受けたからだった。
最近、何かと肝心なところで話をはぐらかされることが多かっただけに、今回ステーキハウスでの食事の時間は、俺にとってはまたとないチャンスだった。
よーし。今日こそばあちゃんの過去を聞きだすぞー( ̄▽ ̄)
テーブルに座ってメニューを見ると、ステーキの種類と、焼き加減が選択できるようになっていて、オーダーはそれを決めた後に行うシステムらしかった。
よーし。じゃあ、ボーナス出たし、サーロイン2人分頼むか。焼き加減は・・・・あ、ばあちゃんに聞かねーと。
俺はメニュー表を見ながら、ばあちゃんに注文内容を聞くことにした。
(以下、俺とばあちゃんの会話)
俺 :ばあちゃん、俺ボーナス出たばっかだから、一緒にサーロインステーキ食べよ。
ひとみ:おーいーね。ありがとさん。ぢゃ、遠慮なくいただくだーね。あ、電話かかってきた。もしもし・・・
俺 :じゃ、お肉の種類は確定。焼き加減・・・ていうか、焼き目は何が好き?
(メニュー表を見ているので、このとき、ばあちゃんが電話していることに気がついていなかった)
ひとみ:(電話の相手に)あ、ちょっと待ってね。
え、アニメ何が好きかって?そりゃーエバだーね。綾波なんちゃら大好きだーね。
俺 :あ、レアね。了解。(俺も自分のサイドメニューを考えながら会話していたので、聞き間違えたw)
(会話いったんここまで)
俺は、自分のサイドメニューを決めた後、横にある注文用のタッチパネルで、オーダーを入力した。
ばあちゃんはまだ電話中だったが、注文の品が届いたころ、ようやく電話が終了した。
(ここからまた、会話)
俺 :おーきたきた。いただきまーす。
ひとみ:・・・???ちょっとまった。この肉生ぢゃね?火が通ってないんだけど・・・
俺 :だって、ばあちゃん、肉の焼き目何が好きかってきいたら、レアだって・・・
ひとみ:いあいあいあ。おめ、アニメ何が好きだ?っていうからエバって言っただーね。
俺 :・・焼き目=アニメ、レア=エバ・・・・・・( ̄▽ ̄;)
ひとみ:よっしゃあー今回はお前が間違えただーね。
俺 ;確かに聞き間違えたのは俺だけど、レアとエバって似てるからつい・・・
ひとみ:何言ってんの?じぇんじぇん違うだーね。
俺 :いや、でも、ばあちゃんいつも言ってるよね。母音が同じとか文字数一緒とか・・・
ひとみ:そんなこと言ったっけ?最近年で物忘れ激しいから・・・
俺 :・・・(ーー;)。ばあちゃん、俺前から聞こうと思ってたんだけど、ばあちゃんて若いときいったいどんな仕事し・・・
ひとみ:あ、ライン入ってきた。え、・・・あーごめん。急用できた。今からすぐ来いって。ったくなにやってんだかあのじじい。
悪いけど、注文した分食べといて。また今度誘ってね。それじゃ・・・
俺 :え、ちょ・・・・
(会話ここまで)
ということで、ばあちゃんは、注文した品物を何も手に付けることなくお店を出て行ったのだった。
そしてまた、祖母ちゃんの過去を聞くチャンスを逃してしまった。
ていうか、そんなことよりLINEを使いこなしていることのほうが驚きだったが・・・(^^;)
だが・・・
年で過去の発言を忘れてるとかってて言ってたけど、スマホ愛用してるし、LINEだって・・・・
ばあちゃん、ぜったいわざと話はぐらかしてるよね・・・( ̄▽ ̄;)
スマホをあれだけ活用できる人が、この前自分で言ったこと忘れるなんてことはない・・・よなあ。
ますますばあちゃんに対する謎は深まる一方だったが、ふととある人から聞いていた昔の漫画のキャラの「間 抜作」を思い出したのであったww
あのキャラも摩訶不思議な設定だったよなあ(^^;)
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週末もよろしくおねがしますm(_ _)m