デリバリーといえばこんな動画がありました。
https://www.the-restaurant.jp/value-of-delivery-services-2732.html
何も考えずにデリバリー導入した飲食店の末路
さっそく何も考えずにデリバリー導入した飲食店の末路について話していきます!それは
デリバリー注文がほとんどなく
固定費で赤字になってしまう!
という末路です。飲食店がデリバリーを導入する場合、「自前でバイクや従業員を雇う」もしくは「ウーバー・出前館などに登録する」という選択肢が考えられます。
前者では当然ながら、バイク購入費用や従業員の給料など初期投資もランニングコストもかかってしまいます。後者の場合ですと、バイク購入費用ほどではありませんが、初回登録料という形で5万円前後かかってしまいますし、タブレットのレンタル費用などのランニングコストもかかってしまいます。
飲食店のデリバリー導入はまったく安くはない!!ということを改めお伝えさせて頂きます。そして、
デリバリー注文が入らなければ、
初期費用の回収すらできずに
ランニングコストも無駄金になる!
何も考えずにデリバリーを導入した飲食店の末路はこのようになってしまいます。新型コロナを乗り越えるために、デリバリーを導入したのに初期費用やランニングコストで、逆にあなたのお店の首を締めてしまうんです。
お客さんにとってのデリバリーの価値
ここからはデリバリー導入する前に考えて欲しい「お客さんにとってのデリバリーの価値」について一緒に考えていきたいと思います!さっそく1つ質問させて頂きます!
「デリバリーと聞いて何を思い浮かべますか?」
おそらく多くの方が「出前寿司」や「ピザ」を思い浮かべると思います。ここに「お客さんにとってのデリバリーの価値」のヒントが隠れています!それは
家庭で調理できない料理を
家庭で食べることができる!
という価値なんです。これが昔から現在まで続くデリバリーの価値なんです。家庭調理できないというのは
・専門的なスキルが必要(寿司職人)
・家庭にはない設備が必要(ピザ窯)
・調理方法が出回っていない(秘伝の味)
この3つが主な理由になります。寿司は職人が握るもので家庭では難しいですし、本格的なピザを焼くためのピザ窯も家庭にはありません。そして、ケンタッキーフライドチキンもスパイスの配分などが出回っておらず、家庭で作ることができません。
お客さんにとってのデリバリーの価値とは「家庭で調理できない料理を家庭で食べることができる!」という点が一番重要で本質的な価値になります。
とはいえ、そんなに難しくないです!
ここで焼き鳥を例にあげて説明します!
例えば、あなたのお店が焼き鳥をメインに扱う居酒屋だとします。
焼き鳥は串打ちなど一般人には難しい作業もありますし、炭焼きができる設備がある家庭はほとんどありません!さらに「秘伝の味」も存在します。つまり、
焼き鳥は「デリバリーの価値」を
提供することができるんです!!
もちろん、お客さんとしてはコンビニの焼き鳥を注文することもできます。しかし、コンビニの焼き鳥というのは全然本格的なものではありません。実はコンビニの焼き鳥は工場で作って、お店のレンジで温めているだけなんです!
なので、炭火焼である点や秘伝の味などの部分をお客さんに上手くアピール出来れば、コンビニの焼き鳥に勝つことはできます。
現代社会での新しいデリバリーの価値
ここからは現代になって追加された「お客さんにとってのデリバリーの価値」について話していきます。さっそく結論からお伝えすると、
買い物と調理の時間・労力を
他人に任せることができる!
という価値です。現代社会では独身者も多く、共働きをしている家庭が多くなっています。かつては、多くの人が結婚して奥さんが専業主婦でした。なので、家庭でできる料理は家庭で料理していました。
しかし、現代では多くの人が夜遅くまで働いているので、買い物の時間もないですし、疲れて料理も面倒になっています。ここにデリバリーの新しい価値があります。つまり、
現代では家庭で作れる料理でも
デリバリーの価値を作れる!!
ということなんです。「さっきと言ってることが違う!」という声が聞こえてきそうですが、どちらも正解なんです!
現代のお客さんはこの2つの「お客さんにとってのデリバリーの価値」でデリバリーを使っています。しかし、ここでお伝えしたい大切なことがあります!
現代のデリバリーの価値で戦うのは
とても危険で、オススメしない!!
ということです。その理由についてもカンタンに説明させて頂きます!それは
他業種のライバルが多くなる上に
“安さ”で勝負しないといけない!
からなんです。2つ目の「お客さんにとってのデリバリーの価値」ではコンビニのお弁当や冷凍食品もライバルになります。当然ですが、2つ目の価値を求めるお客さんは買い物の時間や料理の手間を省略したいだけなんです。
コンビニはどこの駅の近くありますし、住宅街にもたくさんあります。正直言って、コンビニへの買い物は時間がかかりません!
冷凍食品はレンジで温めるだけなので料理の手間もかかりません。日持ちもするので、1ヶ月に一回の買い物でよく、何回も買い物に行かなくて済みますし、Amazonなどでも注文できます。
つまり、2つ目の「デリバリーの価値」を消してしまうライバルが多いんです。
さらに2つ目の「デリバリーの価値」では価格競争が激しくなります。当然ながらコンビニや冷凍食品は飲食店よりも安い場合が多いです。
彼らは時間と手間を省略したいというのが一番の希望なので、値段に関しては厳しくなります。
最後にもう1つだけ重要なことをお伝えします!
デリバリーの価格競争では
個人店は勝つことができない!
という点です。他業種でもライバルが多いのに、デリバリー内でも強力なライバルがいます!それはマクドナルドなどの大手企業です。実際にウーバーイーツで最も注文を受けているのがマクドナルドです。
他にも吉野家など牛丼チェーンも多くの注文を受けています。大手企業は大量に食材を発注するので単価を安くすることができます。
しかし、個人店の場合は発注量が少なく、大手企業よりも安く仕入れることはできません。ウーバーイーツや出前館などの場合は注文ごとに手数料を取られてしまいます。
しかも、手数料は30~40%ととても高く、普通は料金に上乗せして販売することが多いです。価格競争のために、上乗せせずに戦ったら、赤字になってしまい、なんのためにデリバリーを導入したか、わからなくなってしまいます。