https://www.niigata-nippo.co.jp/news/economics/20210716628823.html
蔦屋書店をフランチャイズ展開するトップカルチャー(新潟市西区)は15日、2023年10月期までの中期経営計画を発表し、県内外の全店でレンタル事業を終了する方針を明らかにした。動画配信サービスなどの浸透で収益の柱だったレンタル事業の売上高は10年前の約2割まで減少。新型コロナウイルス禍による在宅時間の増加で動画配信サービスなどへのシフトが加速する中、コワーキングスペースや雑貨販売など成長が見込める分野への転換を急ぐ。
同社は1987年、新潟市中央区に1号店となる蔦屋書店県庁前店(現新潟中央インター店)を開店。現在は本県など1都9県で71店舗を運営している。
CDやDVDなどのレンタル事業は創業以来、主力サービスとして成長を支えてきたが、同部門の売り上げは2011年10月期の77億6700万円をピークに減少している。
レンタル事業を終了するのは、フランチャイズ本部のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、東京)の加盟店では初めて。
既に県内外の14店舗ではレンタル事業から撤退しており、今後は売り場面積の16%を占めるレンタル売り場を成長が見込める分野に転換していく。CCCが首都圏で展開するコワーキングスペース「シェアラウンジ」を今年8月に新潟万代店に設けるのを皮切りに、来秋までに10店舗でオープンさせる。
また、10年前と比べ約14億円増の47億6200万円と売り上げが伸びている雑貨や食品の売り場を拡充。高級スーパー・百貨店のセレクト商品や各地のご当地商品などの販売を強化し、来店客の「ついで買い」を狙う。
来店客数の増加に向けたテナント誘致も進める。子どもや高齢者向けの教室や、企業とのコラボショップの開設を進め、客層を広げたい考えだ。
収益の半分を占める書籍事業では、AI(人工知能)による需要予測システムを活用した発注を軸に、粗利率の改善に着手。収益構造を改めた上で、23年秋までに大型複合店を5店舗出店する。
レンタル事業の終了で21年10月期は最終赤字を予想するが、2年後の営業利益は20年10月期に比べ倍増の9億3千万円を見込むなど将来的に大幅な黒字転換を予想している。
清水大輔社長は「フランチャイズ本部のCCCとも連携しながら、新しい蔦屋書店の再構築にチャレンジしていきたい」としている。
◇ ◇
トップカルチャーは15日、未定としていた21年10月期の連結業績予想を発表した。レンタル事業の終了に伴い、フランチャイズ本部のCCCに撤退ペナルティーとして支払う21億円を特別損失に計上。純損失18億1500万円を見込む。
売上高は270億200万円、営業利益は5億100万円、経常利益は3億6500万円とした。
https://www.wasteofpops.com/entry/2020/08/15/235606
この8月はやっぱり異常です。
TSUTAYAはずっと何らかの意図があって集中的に閉店しているような素振りもあるのですが、GEOはここまでずっと月に2-3店舗程度閉店し、でも下手したらその数以上に「総合リサイクル」業態に舵を切った「セカンドストリート」をオープンさせていたりしたのですが、この8/16、23、30のGEOの閉店数が過去に見たことがないペースになっていて。
8/16:GEO 大子町店(茨城県)
8/16:GEO 習志野台店(千葉県)
8/16:GEO 流山店(千葉県)
8/16:GEO 鴨川横渚店(千葉県)
8/23:GEO 太田店(群馬県)
8/23:GEO 北赤羽駅前店(東京都)
8/23:GEO 下石神井店(東京都)
8/23:GEO 福岡日佐店(福岡県)
8/30:GEO 鯵ヶ沢店(青森県)
8/30:GEO 豊田東山店(愛知県)
いや、おかしいのよ。これまでのGEOではありえない、同時多発的閉店が起きているのです。
もちろん2020年は通常ではありえない年ではありますので、これ一番状況的に酷い時を踏まえたうえで損得勘定した結果、ということなんだとは思うのですが。
そして、今のGEOの店内に入って思うのは、これ相当ヤバいぞということ。
これまで「GEO」業態を「セカンドストリート」業態に変更しつつこれからの生き残りを模索していたわけですが、もう業態変更を待っていられない状況が生じています。
つまり、「GEO」業態のまま「家電買い取ります!」とかの「総合リサイクル」的な方針を打ち出している店が増加しているということ。
そしてレンタルとか物販のスペースを削って家電を陳列している。
で、これどういうことかというと、「GEO」や「セカンドストリート」とBOOKOFFの「BOOKOFF
SUPER
BAZAAR」の業態がほぼイコールになったということ。もっと言えば「HARDOFF」とか各地方の「お宝倉庫」的な店とのも競合。これまでは住み分けができていましたが、本やCD/DVDが厳しくなった今となっては、衣服とか家電とか諸々の、今後もなくなりそうにないものに突っ込んでいくしかないですから。
「GEO」とか「BOOKOFF」とかのブランドがそういうところにどれくらい効くのかはわかりませんが、とりあえず殴り合い的な状況になっていることは間違いなく、でもそういうことであれば、徐々に「縄張り争い」的な、別の戦いが始まるわけです。
それはそれで大変ではありますが、それでも、本やCD/DVDあたりに限定された領域よりはマシ、ということで。