おすすめしないパソコンの3大タイプ
https://pcinformation.info/three-types-pc-not-recommended.html
スティック型デスクトップパソコンをおすすめしない理由
スティック型は性能が低い
デスクトップパソコンのスティック型は、USB メモリーを一回り大きくしたような形状をしており、サイズが小さくて軽いです。同じスティック型でも高性能モデルだと価格が高めですが、価格が安いモデルだと予算が1万円くらいあれば買えます。
スティック型には他にもメリットがありますが、メリットの裏返しとなるデメリットもあります。スティック型のデメリットが、スティック型をおすすめしない理由となりますが、スティック型は性能が低い、これに尽きます。
パソコンの性能は CPU だけでは決まりませんが、CPU
の性能がパソコンの性能を大きく左右します。スティック型は、内部スペースが非常に狭いので冷却性能が低く、発熱量が小さい CPU
しか搭載できません。CPU は、発熱量を抑えると性能も抑えることになりますので、スティック型に搭載される CPU の性能は低いです。
発熱量が小さい CPU でも、発熱量の大きさ、性能の高さはピンキリですが、スティック型には最小レベルの発熱量の CPU が搭載されますので、CPU の性能が最低レベルです。
CPU は技術進歩によって性能が向上し続けていますので、スティック型に搭載されるような低性能 CPU でも、昔の高性能 CPU よりも性能が高く、使い物にならないほど性能が低くありません。
しかし、最近の高性能 CPU と比べたら性能の差が大きく、あまりパソコンに負荷がかからないネットサーフィンでも動作の遅さにストレスを感じるほどです。
スティック型に高性能モデルがありますが、スティック型の中では性能が高い方であり、価格が安いモデルよりは性能が高いですが、あまりパソコンに負荷がかからない作業でも動作の遅さにストレスを感じるほど性能が低いです。
また、スティック型の高性能モデルは価格が高く、その割には性能が低いのでコストパフォーマンスが悪いです。どうしてもスティック型でなければならない理由がなければ、スティック型以外のタイプのパソコンを買うのがおすすめです。
将来は、さらに CPU の性能向上が進み、あまりパソコンに負荷がかからない作業であればスティック型でも動作の遅さにストレスを感じないようになると思われますが、実現するのはまだ先になると思われます。(2017年8月1日時点)
一体型デスクトップパソコンをおすすめしない理由
一体型はパソコン本体と液晶ディスプレイどちらかを買い替えることができない
デスクトップパソコンの一体型は、パソコン本体と液晶ディスプレイが一体となっています。ただの液晶ディスプレイと比べると、サイズが大きいですが、あまり変わらないため、必要な設置スペースは、ただの液晶ディスプレイと同じくらいですので、設置スペースを抑えられます。
パソコンと液晶ディスプレイが分離していると、両者を接続するケーブル、それぞれに電源ケーブルが必要となりますが、一体型なら両者を接続するケーブルは不要であり、電源ケーブルは1本で済みます。
パソコン本体と液晶ディスプレイが一体となることで、このようなメリットが生じますが、デメリットも生じます。パソコン本体と液晶ディスプレイが分離していれば、どちらか片方を買い替えることができますが、一体型ではできません。
例えば、CPU 等の各 PC パーツが古くなったので、新しい PC パーツが搭載されたパソコンに買い替えたい場合、一体型だと液晶ディスプレイごと買い替えとなります。まだまだ液晶ディスプレイが使えるなら、もったいないです。
一体型に映像入力端子があり、ただの液晶ディスプレイとしも使えるなら、まだ活用できますが、そこまでするなら、はじめから一体型ではなくパソコン本体と液晶ディスプレイを別々にそろえる方が良いです。
液晶ディスプレイに関しても同様です。例えば、一体型の液晶ディスプレイが故障して映らなくなってしまい、保証期間が過ぎており修理費が高いなら買い替える方が経済的ですが、一体型だと
CPU 等の各 PC パーツがあるパソコン本体部分ごと買い替えとなってしまいます。
一体型に映像出力端子があれば、外付け液晶ディスプレイに接続して使い続けられますが、一体型の液晶ディスプレイが何らかの事情で使えない、または使わないことになってもパソコン本体部分を使い続けるつもりなら、はじめから一体型ではなくパソコン本体と液晶ディスプレイを別々にそろえる方が良いです。
これらのデメリットをメリットが上回るなら一体型を選ぶ価値がありますが、そもそも一体型のメリットは大きいのか疑問です。一体型は設置スペースを抑えられますが、デスクトップパソコンのコンパクト型なら、パソコン本体のサイズが手のひらサイズであり、設置スペースを十分抑えられます。
また、できるだけ設置スペースを抑えたければ、一体型に見られるような大画面サイズの液晶ディスプレイはありませんが、ノートパソコンを選ぶ方が良いです。
一体型だとケーブルが少なくなるというメリットがありますが、パソコンと液晶ディスプレイが分離していて両者を接続するケーブルがあり、それぞれに電源ケーブルがあっても特に問題はなく、大したメリットにはなりません。
コンパクト型デスクトップパソコンをおすすめしない理由
コンパクト型はコストパフォーマンスが低い
デスクトップパソコンのコンパクト型は、簡単に手のひらに乗るほどサイズが小さくて軽いです。パソコンの設置スペースを抑えたい人におすすめですが、サイズが小さい故のデメリットがあります。
コンパクト型のデメリットは複数ありますが、中でも大きいのがコストパフォーマンスの低さです。CPU
は、パソコンの性能を大きく左右しますが、コンパクト型には、主にモバイルノートパソコンへの搭載に適している発熱量が小さい CPU
が搭載されます。その理由は、コンパクト型の内部スペースが狭くて冷却性能が低く、発熱量が大きい CPU の搭載は難しいからです。
発熱量が小さい CPU は、発熱量を抑えるため性能が低くなっており、コストパフォーマンスが低いです。発熱量が小さい CPU
は、不当に価格が高いわけではなく、高性能 CPU
にはかないませんが発熱量を抑えながら高い性能を実現しており、発熱量の小ささに大きな価値があるので、性能だけで見ればコストパフォーマンスが低いことになります。
発熱量が小さい CPU が搭載されているパソコンがモバイルノートパソコンであれば、持ち運びできるほどのサイズでありながら、ある程度の性能を持たせることができるのは発熱量が小さい CPU のおかげですので、コストパフォーマンスが低くても納得できます。
発熱量が小さいということは、消費電力が低いということでもありますので、モバイルノートパソコンのバッテリー動作時間を延ばすことにつながります。
発熱量が小さい CPU が搭載されているコンパクト型では、発熱量が小さい CPU のおかげで、簡単に手のひらに乗るほどサイズが小さいにも関わらず、ある程度の性能を持たせることができます。
しかし、コンパクト型はデスクトップパソコンですので、基本的には設置場所に固定して使うものであり、設置スペースを抑えられるメリットはありますが、持ち運びしやすいというメリットはなく、コストパフォーマンスが低い発熱量が小さい
CPU に対してコストを支払ってまで、コンパクト型を買う価値があるのかどうか微妙です。発熱量が小さい CPU
は、消費電力が低いので電気代の節約になりますが、大した節約効果はありません。
コンパクト型と比べたら、かなりサイズが大きくなりますが、省スペース型を選ぶ方がコストパフォーマンスが高いのでお得です。例えば、コンパクト型に約5万円の予算をかけて買うよりも、同じくらいの予算で買える省スペース型を買う方が、高い性能を持つパソコンを入手できます。
デスクトップパソコンのタイプの違い
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デスクトップパソコンのタイプには、タワー型、省スペース型、キューブ型、コンパクト型、スティック型、一体型があります。デスクトップパソコンの各タイプには様々な違いがありますが、理解しておきたい違いは必要な設置スペース、持てる性能の高さ、拡張性、コストパフォーマンスです。
デスクトップパソコンはタイプによって本体サイズが異なり、本体サイズが大きいほど必要な設置スペースが大きいです。本体サイズが大きい、すなわち必要な設置スペースが大きい順に並べると、タワー型、省スペース型、キューブ型、コンパクト型、スティック型となります。
一体型はデスクトップパソコンのタイプの中で唯一本体と液晶ディスプレイが一体となっており例外的な存在です。他のタイプは本体と液晶ディスプレイが分離しています。一体型の設置スペースは、画面サイズが同じ外付け液晶ディスプレイと同じくらいです。
本体サイズが小さくて必要な設置スペースが小さいデスクトップパソコンを選びたいと多くの人が思うでしょうが、デスクトップパソコンは本体サイズが小さいほど持てる性能が低い、拡張性が低い、コストパフォーマンスが低いです。
そのため、持てる性能の高さ、拡張性、コストパフォーマンスどれか一つでも重視するなら、必要な設置スペースが大きくなることを受け入れて本体サイズが大きいデスクトップパソコンのタイプを選ばなければなりません。
本体サイズ |
違い |
タイプ |
大きい |
・必要な設置スペースが大きい
・持てる性能が高い
・拡張性が高い
・コストパフォーマンスが高い |
タワー型
省スペース型
キューブ型(※) |
小さい |
・必要な設置スペースが小さい
・持てる性能が低い
・拡張性が低い
・コストパフォーマンスが低い |
キューブ型(※)
コンパクト型
スティック型
一体型 |
(※)本体形状が立方体だが本体サイズはピンキリであり、タワー型と同じくらい大きいキューブ型もあればコンパクト型と同じくらい小さいキューブ型もある