献公が討伐した異民族の姫でしたが、妹と共に献公に見初められ、実子に奚斉(けいせい)公子を設け、妹も子供を設けてます。
やがて奚斉公子を次期当主にしようと野望を抱くようになり、夫を色仕掛けで惑わし、夫が他の女性に産ませた申生公子を自殺に追いやり、同じく文公(次々期当主)・恵公(次期当主)をも国外追放にしてます。
こうして晋王朝は政治的に混乱し、国力が一時的に低下しました。夫の病死から間もなく、晋の重臣・里克(りこく)が反乱を起こし、驪姫の血族一党は粛正されました。
傾国の美女の一例とも言え、何だか豊臣秀吉を惑わせた淀殿・やしきたかじんの3人目の妻さくら・紀州のドンファンの後妻(55歳下)らの先祖かお仲間じゃないかとも思える悪女ですよね。
これだけ悪女達の歴史が伝えられているのにも関わらず、後世において現在でも献公や秀吉と同じ手にかかる老齢の男たちが表れ続けるのは何故なんでしょうね…?