デジタル庁は、2026年の導入を検討している新しいマイナンバーカードのデザインのイメージを公表しました。
河野太郎 デジタル大臣
「2026年を一つの視野に入れて、様々な関連システムの対応に十分考慮して、極力早期に導入することを目指すこととしている」
公開された新しいカードのデザインでは、▼「性別」の表記がなくなる方針で、情報自体は引き続きカードのICチップに記録されます。
また、氏名の表記には▼新たにフリガナを追加し、▼海外での利用を視野にローマ字でも記載しています。
デジタル庁では新たなカード導入に伴い、名称の変更も検討していて、これまで「ID」や「My」などを用いた案があがっていますが、河野大臣は公募も検討する考えを示しています。
マイナ免許証が2025年3月から導入されます。政府は、マイナンバーカードと運転免許証を一本化させた「マイナ免許証」について、2025年3月24日に運用を開始すると決めました。一本化は任意で、従来の免許証も引き続き使用できます。切り替えや取得は運転免許センターなどで行えます。マイナ免許証のみの保有なら、住所や氏名の変更手続きが自治体への届け出だけで済み、取得・更新に伴う費用が安くなり、「優良運転者」ならば免許更新時の講習をオンラインで受けることが可能となります。
70歳以上の高齢者のマイナ免許証への変更は注意が必要です!
実は、2022年4月に「年金手帳」はすでに廃止されていますが、知らかなった人も多いと思います。
廃止になった理由の1つが「マイナンバーカード」です。年金手帳で確認していた「基礎年金番号」と「マイナンバー」のひも付けが進んだため、年金手帳の必要性が薄れました。
また、ひも付けが済んだ人は引っ越したときの「住所変更」や結婚したときなどの「氏名変更」が原則として必要なくなりました。ちょっと便利になったんです。そのため、年金手帳を廃止にして、現在、新たに年金に加入した人には「基礎年金番号通知書」が送られてくるようになっています。
みなさんの基礎年金番号とマイナンバーの「ひも付け」は、日本年金機構が順次行っている最中です。
「マイナンバーカード」をお持ちの人は、「マイナポータル」で自分の「マイナンバーカード」と「基礎年金番号」がひも付けされているかどうかを確認できます。
「マイナンバーカード」を持っていない人は、「ねんきんネット」や近くの「年金事務所」で確認することができるそうです。
■受給の手続きで必要になる可能性?
ただ、ここでもう一つ、「今ある手帳はもういらないのか」という疑問がわいてきます。
6日に厚生労働省に聞いたところ、「これからも年金手帳は捨てないで持っておいてほしい」という回答でした。
その理由としては、「まだマイナンバーとのひも付けは順次進めているところで、完全には終わっていない。そのため『受給』のときの手続きに必要になる可能性がある」ということです。
さらに個人情報もいろいろ載っているので、安易に捨てるのはやめた方がいいということです。「持っていても別に損はない」ということです。
もし、“手帳を無くしてしまった”、“すでに捨ててしまった”、“どこにあるのかわからない”という場合は、年金手帳の再発行はできないですが、手帳に代わる「基礎年金番号通知書」が発行できるので、年金事務所で手続きしてください。