1 ドライブ
これは友人とドライブに行ったときの話です。
カーナビは壊れて修理に出していたので目的地までは私が地図を見て友人に指示。ものすごく大変でした。
でも、途中からしばらく道なりだったので、気分を盛り上げようと車内で音楽を流し始めました。
すると音楽に気を取られて指示のことなどすっかり忘れ、途中で曲がる道を通り越してしまったのです。
気付いたわたしは、急いで友人に「止めて!!」と叫びました。
その時、なんと友人は大慌てで車ではなく音楽を止めました。
男の子
これは友人から聞いた話・・・。
ある年も若かった女性が不意な妊娠をしてしまった。
子供を育てられない彼女が取った行動は、子供をバレないように産んで捨てる、というものだった。
捨て場所は駅のコインロッカーを利用することにした。
赤ちゃんに対する謝罪の思いがありながらも、コインロッカーに産まれて間もない赤ちゃんを放置し、立ち去った。
数年後、残業後の深夜にふとそのロッカーの前を通ったとき、前でまだ小さい男の子が泣いているのをみかけた。
コインロッカーの赤ちゃんのことを思い出した彼女はドキッとして、
せめてこの男の子のためにでもなれば・・・と思い、話しかけてみた。
「どうしたの僕?迷子になっちゃったの?」
男の子は泣いていて答えない。
「お父さんはどこなの?」
すると、男の子は声を振り絞って言った。
「お父さんはね、いないの・・・」
「じゃあ・・・お母さんは?」
すると男の子はピタッと泣き止んで、彼女を見ながら答えた。
「元気ですかーーッ」
※part3へ 続く・・・