1,236 回視聴 2024/07/16
黄色い表紙の電話帳「タウンページ」が発行を終了し、130年以上に歴史に幕を下ろすことになりました。
携帯電話の普及や個人情報保護に対する意識が高まりが、背景にあるようです。
企業や飲食店の電話番号 無料で配布
NTT東日本とNTT西日本が発行する紙の電話帳「タウンページ」。
電話番号の掲載は申込制で、無料。企業や飲食店の電話番号などがまとめられていて、固定電話を契約している世帯や事業所などに無料で配布されています。
発行部数のピークは2005年度の6310万部でしたが、インターネットやSNSの普及で昨年度の発行部数は2662万部とピーク時の半分以下になっていて、紙の冊子の発行を廃止することを決めたということです。
街の人はー
「小さい子供の頃に見たことはあるけど、使ってないから」「タウンページがなくなるんですか?ネットが基本的であって紙ベースがなくなるということで、年配の方はあった方がいいのかなとは思ったりもします」「え?マジで
必ず配布されていたでしょう。
別になくなってもいいです。」
1890年の「電話加入者人名表」→タウンページに
タウンページの起源は、1890年に発行が始まった国内初の電話帳「電話加入者人名表」です。
この年、東京と横浜で電話サービスが始まりました。
当時掲載されていたのは197件。
その中には新一万円札の顔・渋沢栄一の電話番号も載っていました。
「タウンページ」という名称になったのは1983年で一般公募で選ばれました。
ネット版「iタウンページ」は継続
タウンページとセットで配布されていた個人の電話番号や住所を載せた「ハローページ」は2021年10月に廃止されています。
携帯電話の普及で固定電話の契約者数が減少。
個人情報保護の意識が高まったことが廃止の背景にあります。
NTT西日本は「デジタル化や紙の削減も含めて、サービスのあり方を検討しているが、タウンページ発行終了の時期などはまだ決まっていない」と話しています。
ネット版の「iタウンページ」は継続するということです。
名前と住所を伝えると電話番号を案内してくれる「104」のサービスが来年度末をめどに終了することがわかりました。
NTT東日本・西日本によると、ピーク時の1989年度には13億回近く利用されていましたが、ネットの普及で、2022年度には2000万回にまで減少していました。
NTT東日本とNTT西日本は26日、天気予報サービス「177」を来年3月31日で終了すると発表しました。
スマートフォンの普及などによって、利用が大幅に減少していることが要因です。