昔、MILUの日記で、あるものが隠れている浦島太郎を書いたことがあります。
なんだかんだで自分で言うのもなんですが、それを隠しながら、よく浦島太郎のストーリーになったなぁと自分でも感心してしまいました。
前に見た方も、見ていない方も、隠れているものを見つけた方も、見つけられなかった方も、もう一度見てくれると嬉しいです。
できる限りウインドウを横長にして見てください。
「浦島太郎~あべへ竜宮城」
東の果てのある国の物語
上から甲羅を踏んだり棒で突いたり
大きな亀を子供達がいじめていた
小さな子供の頭を撫でると
宇宙の石をあげ亀を助けた太郎は竜宮城に行くことに
那由多の数の魚が周囲を泳いでいく
白い泡に包まれた太郎は水の中でも苦しくない
郡内織の様な柄の魚とすれ違ったら
福音の様な歌声が聞こえてきた
白い竜宮城の建物にやって来たのだった
仙人の権化として長く生き続けた大きな亀は
古くからの乙姫の良き仲だった
くるくると舞を踊り乙姫は太郎をもてなした
一日、また一日と太郎は時を忘れて
水の世界である竜宮城で過ごしてしまった
北風の寒さもない優雅で快適な所だったが
花が水の中に無いことで太郎は故郷が恋しくなった
盛り沢山の楽しさもそろそろかと帰ることにした
いきなりの太郎の帰りに乙姫は玉手箱を渡し
二度とここには来れないことと玉手箱を開けてはいけないことを告げ太郎は陸に帰って行った
八十年の時が竜宮城にいる間に過ぎていた
七日間ほどのことだと思っていたのに
青い海を覗き込むも太郎はもうひとりぼっち
奥にしまいこんでいた玉手箱を取り出す
木の蓋に手を掛け太郎は函を開けた
函を開けると白い煙が立ち上り太郎は老人の姿になってしまったのだった
どうですか?隠れているものをどう思いますか?
意外と自然に浦島太郎になったと思いませんか?