ミルを初めた頃から 読もう読もうと思って積読していた「薔薇の名前」という本に やっと着手して
下巻の半分くらいまできました
物語は イタリアの14世紀頃に ラテン語で書かれた手記が1600年代に発見され
それが 1800年半ばに フランス語に訳出され それをこの本の作者がイタリア語にして
出版するという
複雑な構造になっています 作者は原本のラテン語からイタリア語になる間に
時間的厚みをもたせることで
物語の中で原作者 フランス語翻訳者 この本の作者等の色々な人の意見を挿入することによって
多重構造にして奥行きをもたせることを狙っているのかも
まあ そうするほうが物語に厚みを持たせることが可能なのでしょう
ゲームでもありますね 時間を行ったり来たりして 謎解きを複雑にする手法が クロノトリガーが
そんな感じだったような気がしてますが もう忘れたのでよくわかりませんが
中身は 私が読んだところまででは 人が修道院の中で 4人殺されて
その犯人を追う探偵小説なのですが
時代背景としてキリスト教の異端思想や 教皇派と神聖ローマ帝国の国王派の権力争いが絡めてあります
このあと どう展開するのかわかりませんが この本の名前がなぜ「薔薇の名前」なのか
明かされてくるかも お正月はこの本で楽しもうと思っております
人は神の名によって人に恵みを与え 神の名によって人の命を奪ったりします
今でも あちこちで行われていますね
もし 神が世界を作ったのなら その成果の人命を 神の許しもなく 勝手に奪っていいのか疑問です
あと 印象に残った言葉をここに写しておきます
この物語に登場する教皇派の異端審問官のベルナール・ギーが ある人間を拷問にかけるとき
拷問を実行する兵隊に 次のようなことをいいます
「よいか 片端にしたり 命をおとさせるような真似は 避けるのだぞ 処刑の過程で
不敬な者へ届けられる恩寵の一つは まさに己の死を味わわせること 死をまち焦れさせることだ」
恐いですねえ 拷問を受けると 人は死んだほうがましだと 死をまち焦がれる というのか
そのときに死を与えるというのだろう ヤバイヤバイ
なんか くらい話だったので
明るくするために 写真を一葉
私(俺) シンデレラやってみました ヾ(o^▽^o)ノあはは♪