https://www.nichepcgamer.com/archives/microsoft-edge-displays-a-dialog-without-a-no-button.html
Microsoftは、卑劣な手段を使ってでもユーザーにBingを使わせようとしています。
Microsoft Edgeの検索エンジンをBing以外にしていると、以下のダイアログが表示される場合があります。

Bing以外にしていると表示されるダイアログ
ダイアログには「Microsoft Bingを既定の検索エンジンに設定する」と記されており、ユーザーに検索エンジンをBingへと戻すことを促しています。これだけでも余計なお世話ですが、問題はその下のボタン。『Confirm』(確認/はい)と『Set Later』(後で設定する)ボタンしかなく、変更を拒否する『いいえ』ボタンがありません。
この件について、X (旧Twitter)ユーザーのMario氏がMicrosoftに問い合わせたところ、Microsoftは以下の回答をしました。

Mario: このダイアログには『いいえ』ボタンがありません。 Microsoft Edge: そんなことはないよ♡ |
Microsoftは、Mario氏の質問対してハートマークを付けて「そんなことはないよ」と回答しました。Microsoftによると、『いいえ』ボタンはあるそうです。いったいどういうことなのか、Microsoftの発言の意図は不明です。
この件を記事にした海外メディアのコメント欄には、以下のようなコメントが寄せられています。
- Edgeは良いブラウザなのに本当に残念だ。でもこういうことがあるからFirefoxに変えたんだ。Edgeはこういう胡散臭いポップアップが本当によく出てくる。
- 私もEdge 120へとアップデートしてからこの『いいえ』ボタンのないダイアログが表示されました。
- Microsoftが言っている「そんなことはないよ」は、ダイアログ右上の『×』ボタンが『いいえ』として機能するという意味だと思います。
- ↑例えあなたの解釈が正しいとしても、これは酷いUX
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UIデザインだ。ボタンを使ってユーザーに選択肢を提供するのであれば、選択肢ごとのボタンを配置するべきだ。『いいえ』ボタンを配置しないということは、ユーザーにその選択肢を与えていないということになる。結局のところ、このダイアログの根底にあるものが何か、皆気づいているはずだ。Microsoftはこうやってわざとわかりにくくして、強引に自社サービスや製品を使わせようとしているんだ。
最後のコメントに筆者も共感を覚えます。Microsoftは2015年のGWX (Windows7 / 8.1からWindows10へのアップグレードキャンペーン)のときも以下のようなダイアログを表示させてユーザーから反感を買いました。

Get Windows 10こと通称GWXのダイアログ
GWXのダイアログには『今すぐアップグレード』か『後でアップグレード』ボタンしかありません。この頃からMicrosoftはまったく成長していません。このような卑劣なやり方はユーザーに嫌われるだけだとMicorsoftはそろそろ理解するべきです。Microsoftが考えを改めることを願うばかりです。
Microsoftは、Windows11に新たなAI機能の実装を予定している模様です。
https://www.nichepcgamer.com/archives/microsoft-has-added-an-entry-called-ai-components-to-windows11-canary-build-26016.html
Windows11 Insider Preview Canaryチャネル Build 26016にて、以下の設定項目が追加されました。

追加された設定項目『AI components』
『設定』 → 『システム』には『AI components』という項目が増えており、その説明欄には「WindowsにインストールされているAIコンポーネントの表示と削除」(View and remove AI components tha are installed on Windows)と記されています。
現時点ではこの項目を開いてもAIコンポーネントは表示されず、とりあえず項目だけ作ったという状況です。

開いてもAIコンポーネントではなくシステムコンポーネントが表示される
こういう項目が作られるくらいなので、おそらくは今後のアップデートで、AIを活用した何らかの新機能が追加されていくのでしょう。
この『AI components』の項目はまだ実験中のため有効になっていませんが、Windowsの内部機能を強制的に有効化・無効化できるアプリ『ViVeTool』を使用すれば表示させることができます。手順は以下。
- ViVeToolをダウンロードして任意のフォルダにインストール(zipファイルの中身をコピー)してください。
- コマンドプロンプト(管理者として実行)を起動して、ViVeToolをインストールしたフォルダに移動してください。仮にCドライブの『vive』というフォルダにインストールしていたなら『cd c:\vive』と入力してエンターを押してください。
- 次に『vivetool /enable /id:47688503』と入力してエンターを押してください。

- PCを再起動してください。
これで『AI components』の項目が表示されるようになります。無効(非表示)に戻したい場合は『vivetool /disable /id:47688503』を実行してください。