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人件費の削減や、新型コロナウィルス等の感染予防策の1つとしてセルフオーダーシステムの導入が注目を集めています。セルフオーダーシステムを導入するとどんな変化が起きるのでしょうか。今回はセルフオーダーシステムの詳しい仕組みの紹介と、セルフオーダーシステムの導入メリットをわかりやすく解説します。
セルフオーダーシステムとは飲食店のスタッフが注文を聞いてハンディーなどに入力する注文方法とは異なり、お客様自身がオーダーするというシステムです。
セルフオーダーシステムを導入する最大のメリットは、人件費が削減できるという点です。
人件費削減という目的以外にも、飲食店の多くはそもそも人が集まらないという人手不足に悩まされている店が多いので、人手不足の対策としても使うことができます。
オーダーを受けるスタッフを減らすことができるということと、会計のためにレジにつきっきりになるスタッフも削減することも可能です。
セルフオーダーシステムを導入すると、一部イレギュラー対応は必要となりますが、基本的な飲食店のスタッフの仕事は調理と配膳と清掃のみになります。
食券の券売機は、昔から学生食堂や定食屋などでよく見かけるなじみのあるセルフオーダーシステムです。
食券の券売機は、単純にプラスチック製の食券を販売するだけのものであれば中古で安く購入することもできます。
しかしこのような昔からある古いタイプの券売機には、会計の処理の機能が備わってないことが多く、営業終了後に食券を数えて入力していかなければなりません。
売り上げデータを自動的に店舗のパソコンに送信したり、クレジットカードの決済や電子マネーの支払い対応した券売機は高価なものとなり、新品価格で100万円以上はかかります。
しかしながらその後の人件費削減の効果を考えると、長く営業するほど元は取れることでしょう。
人件費削減だけではなく、古い券売機ではなく新しい券売機を導入すると毎日食券を数えて売り上げを計算する時間も省くことができるので、経営者の負担の軽減にも繋がります。
食券方式のセルフオーダーシステムの導入の最大のメリットは、お会計の手間が省けるという点です。
ランチタイムなどの混雑している時など、お会計だけで手一杯となってしまい、そのためだけに1人スタッフが必要となる場合もあります。
例えば時給1000円でランチタイムの3時間だけ働くアルバイトを雇うと、1日3000円必要で、1ヵ月で約10万円の人件費が必要です。
1年続けると120万円の人件費が必要となってきます。
このようなことを考えると、新品の高性能な券売機を200万円で買ったとしても、2年間営業続けるだけで簡単に元を取ることが可能です。
食券方式でのセルフオーダーシステムの導入は、業態が限定されてしまい、ピークタイムに次々とお客さんが入れ替わる回転率の高い定食屋などの飲食店以外は導入は難しいでしょう。
なぜなら食券方式のセルフオーダーシステムだと、追加注文がやりにくいという欠点があるからです。
小さな店で券売機の前が空いていてすぐにその場で購入できるのであれば、大きな問題では無いのかもしれませんが、追加注文しようと思えば券売機の前に並んで再び食券を買わなければなりません。
小さな店で他に人がいない状況であっても席を一度外さないといけないため、追加注文をすることをためらってしまうという状況も予想されます。
やはり、店の人に一言声をかけるだけで注文できて、最後にまとめてお会計をする方が、お客様にとっては手間がかからず、店にとっても追加注文を促進できるので双方にメリットがあります。
つまり食券方式のセルフオーダーシステムは定食屋などの基本的に追加注文がされることのないタイプの飲食店であれば非常に相性は良いですが、居酒屋タイプなど追加注文がどんどん来るタイプの飲食店では、あまり向いていません。
タッチパネル式を導入するメリット
タッチパネル式のセルフオーダーシステムは、追加注文も簡単にその場でできるので、居酒屋タイプの飲食店であっても導入するメリットは大きいです。
むしろセルフオーダーシステムを導入しておらず店員に声をかけて注文をするシステムよりも、その場にあるタッチパネルで入力するだけなので、手軽に追加注文ができます。
通常の紙のメニューでは不可能であったメニューの中に動画を組み込むということも可能となり、その店がおすすめする商品を動画で視覚的に訴えることができます。
タッチパネルには店の運営をサポートする細かい機能が搭載
タッチパネル式のセルフオーダーシステムは、多くの企業がシステムをリリースしており様々な種類がありますが、飲食店の運営をサポートする様々な便利な機能が搭載されている多機能なシステムが多いです。
例えばお客様が帰った後にバッシングをしてセッティングも済んだという状態になったことを知らせる機能が付いていたり、食べ放題や飲み放題で時間制限がある場合、自動的にオーダーがストップできたり、様々な状況を想定した便利な機能が多く搭載されています。
忙しい時間帯など人手不足で営業している店だと、オーダーをしたいのに店員が来ないので追加注文できなかったということで機会損失をしているケースもあります。
しかしタッチパネル式のセルフオーダーシステムだと、そのようなオーダー漏れによる機会損失は一切なくなります。
オーダー漏れがなくなるだけではなくオーダーミスもなくなってきます。
もちろんお客様の操作ミスによるオーダーミスは起こることはありますが、スタッフのミスによるオーダーミスは起こることはなく、クレームを回避することにもつながります。
タッチパネル式のセルフオーダーシステムの中には、オプションでセルフレジも導入できる場合もあります。
タッチパネル式のセルフオーダーシステムは、食券方式のセルフオーダーシステムと違って、どうしてもお会計だけは別にやらなければなりません。
そのためタッチパネル式のセルフオーダーシステムを導入していても、レジでお会計をするスタッフは必要となり、忙しい時間帯などはお会計をするためだけの人員が必要となってくるでしょう。
しかしセルフレジを併用しておくと、このような人員も削減することができます。
釣り銭等の管理は多少必要ではありますが、入り口近くにセルフレジを置いておくとさらに少ない人数でお店を回すことができます。
しかし入口にスタッフが誰もおらず、好きな時に帰ることの出来るというお店のシステムだと、未会計のまま帰られてしまうという可能性もありえます。
そのため、完全に人をなくすのではなく、少し人数を減らして運用するというやり方が現実的なやり方でしょう。
このように便利なタッチパネル式のセルフオーダーシステムですが、導入においてはタッチパネルのタブレットを購入したり、システムの構築時代に多額の料金が必要となってきます。
正確な値段は店の規模にもより異なりますが、通常の規模の飲食店であれば100万円以上はかかってしまいます。
スマートフォンから注文するセルフオーダーシステムを導入する
メリット
スマートフォンからのオーダーするセルフオーダーシステムは、タッチパネル式のセルフオーダーシステムと、食券方式のセルフオーダーシステムの良いところを混ぜた新しいタイプのセルフオーダーシステムです。
仕組みとしてはテーブルの上にあるQRコードをお客様自身のスマートフォンで読み取りメニューを開き、そこから注文するという仕組みとなっています。
さらにそれだけではなくそのままスマートフォン上でお会計も可能です。
タッチパネル式のセルフオーダーシステムでは、注文する端末がお客様個人のものではないため、クレジットカードや電子マネーのデータは当然ながら入力されていません。
しかしスマートフォンからのオーダーのセルフオーダーシステムだと、オーダーする端末はお客様自身のスマートフォンであるため、クレジットカードのデータや電子マネーの情報などが登録されています。
そのため現金を持っていなくてもそのまま店にやってきて、スマートフォン上でお会計をしてすぐに帰るということも可能です。
飲食店にとっても、セルフレジと違って未会計のまま帰ってしまわれるというリスクはなくなります。
また、場合によっては待ち時間すら必要のない場合もあり、事前にあらかじめスマートフォン上で注文をしておき、指定された時間に店に行き、すぐに食事ができたりテイクアウトをするということも可能です。
スマートフォンからのオーダーするセルフオーダーシステムでは、お客様自身のスマートフォンでお会計ができるのでレジの設置すら必要ありません。
現金も扱わないので釣り銭の用意の必要もなくなります。
セルフオーダーシステムはその場で支払うか端末上で支払うかの選択をすることができます。
その場で支払うことも認めていると釣り銭を用意する必要はありますが、スマートフォンでのオーダーしか受け付けないと割り切ってしまえば、レジを用意する必要もなくなります。
セルフオーダーシステムを導入すると補助金が支給される
セルフオーダーシステムを導入すると補助金が支給されるということはご存知でしたでしょうか。
政府の補助金の制度は毎年変更されるため、いつでも常に補助金の制度があるというわけではありませんが、2021年の時点ではIT導入補助金が利用できます。
IT導入補助金を取得するには条件が細かく指定されています。
2021年では新型コロナウイルスの感染対策関連で非接触型のシステムを導入すると補助金が支給されますが、今後も続くとは限りません。
詳細はIT導入補助金の専用ページに記載されています。
多くの会社がセルフオーダーシステムを提供していますが、オススメしているのは
オートリザーブオーダーです。
オートリザーブオーダーは注文からお会計までお客様のスマホで完結できるセルフオーダーシステムです。他社にはない会計機能が付いていたり、メニューの多言語化など豊富な機能が揃っている中で初期導入費用を圧倒的に抑えられることが特徴です。
セルフオーダーシステムを導入した場合に考えられる飲食店の状況の変化について解説しました。
セルフオーダーシステムはうまく活用すれば、感染症対策、人件費の削減など運用コストを上回るメリットがありますので、選択肢の一つとして考えてみても良いかもしれません。