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引越しはお金がたくさんかかかるので、少しでも安く引越しをしたいと考えている方は多いですよね。
実は、引越し業者に依頼する料金には「高くなる時期」と「安くなる時期」があるのをご存知でしたか?
当「引越し侍」で調査したところ、引越し料金が特にお値打ちなのが12月~1月で、逆に最も料金相場が高くなるのが3月となりました。
また、
引越しのトータルの費用には賃貸物件の契約費用も含まれ、一般的に家賃の設定価格が底値になるのは8月です。
今回ご紹介する引越しの費用に関するカラクリと、料金の相場を月別・シーズン別に把握できれば、皆さんの引越しはもっと安くできます。
合わせて、「引越し費用を格安にする3つのポイント」もお教えするので、ぜひ参考にしてみてくださいね
引越し時期ごとの見積もり料金相場
引越しの料金相場は、引越し時期によって大きく変動します。
5月~2月頃までの依頼者が少ない時期を「通常期」、3~4月の依頼者が急増する時期を「繁忙期」と呼び、同条件の引越しであっても繁忙期の料金は2倍以上に跳ね上がります。
具体的には、単身者であれば通常期は3万円~4万円ほどが相場ですが、繁忙期には6万円~10万円弱の金額まで高騰します。
同様に、家族の引越しも通常期は6万円~8万円ほどが相場ですが、繁忙期には10万円~20万円ほどに価格が上がることもしばしばです。
引越し費用の平均金額が最も高くなるのが3月の下旬から4月の第1週で、この時期は特に混雑が予想されるため、全日本トラック協会が「分散引越」を推進しています。
そもそも依頼を受けてもらえるかわからない上に料金も非常に高額になるので、特別な理由が無い限りは、最繁忙期のタイミングで引越しをすることは避けたほうが良いです。
引越し料金が安い月と高い月
引越し業者には、依頼が少ない「通常期」と依頼が増大する「繁忙期」があることは先ほどご説明した通りです。
ここからは、さらに具体的に通常期・繁忙期それぞれの中で料金が安い・高い月と、その料金相場について見ていきましょう。
単身の引越し見積もりが最も安いのは10月、高いのは3月

1年を通して引越し料金の推移を見ていくと、単身者の引越しが最も安いのは10月で、およそ3万円台後半の金額が相場です。
次に安い時期は12月~1月の年末年始で、荷物が少ない人で3.6万円~3.8万円、荷物が多い人で約4万円の料金です。
逆に最も料金が高くなるのは引越しの繁忙期である3~4月で、特にピークである3月は6万円~7万円の費用が必要になるので、閑散期のおよそ2倍強の見積もりとなります。
|
単身(荷物小) |
単身(荷物大) |
1月 |
38,115円 |
39,628円 |
2月 |
40,011円 |
47,496円 |
3月 |
67,481円 |
78,879円 |
4月 |
48,817円 |
53,991円 |
5月 |
40,308円 |
42,900円 |
6月 |
36,218円 |
41,440円 |
7月 |
39,424円 |
44,686円 |
8月 |
38,669円 |
41,296円 |
9月 |
39,717円 |
45,112円 |
10月 |
35,431円 |
40,374円 |
11月 |
37,874円 |
43,469円 |
12月 |
36,315円 |
40,855円 |
※掲載している相場料金は引越し侍の利用ユーザーのアンケート(過去3年分)から算出しております
※相場は市場の変化等により大きく変動する場合がございますので、あくまで目安としてご利用ください
3、4月のハイシーズンを過ぎると相場は大きく変動せず、特に晩夏以降は平均4万円前後の金額で数か月間推移していきます。
単身の引越しで費用を抑えたいのであれば、8月から真冬にかけての時期を選ぶと良いでしょう。
家族の引越し見積もりが最も安いのは12月、高いのは3月

家族引越しも単身同様で年末に料金は下がり、最も安くなる12月では二人暮らしで7.5万円、3~4人家族で8万円台前半ほどが相場料金です。
3月と4月の繁忙期には料金が最も高騰し、2人家族では13万円弱、3人家族以上では15万円よりも高い金額を予算として考えておく必要があります。
|
2人家族 |
3人家族 |
4人家族 |
1月 |
74,508円 |
89,934円 |
85,961円 |
2月 |
86,685円 |
92,513円 |
97,021円 |
3月 |
127,907円 |
150,477円 |
169,613円 |
4月 |
101,887円 |
111,888円 |
123,647円 |
5月 |
79,824円 |
91,369円 |
97,906円 |
6月 |
80,816円 |
88,387円 |
87,059円 |
7月 |
84,315円 |
88,158円 |
100,541円 |
8月 |
79,951円 |
95,725円 |
86,360円 |
9月 |
76,229円 |
79,694円 |
96,946円 |
10月 |
76,579円 |
85,888円 |
91,853円 |
11月 |
75,627円 |
88,757円 |
87,130円 |
12月 |
76,050円 |
83,859円 |
79,169円 |
※掲載している相場料金は引越し侍の利用ユーザーのアンケート(過去3年分)から算出しております
※相場は市場の変化等により大きく変動する場合がございますので、あくまで目安としてご利用ください
繁忙期が終わった5月以降の料金は、二人暮らしで8万円前後、3人家族以上で8.5万円~9.5万円ほどで推移します。
この時期とピークの時期を比較すると実金額で10万円以上の差が出ることもあるので、家族引越しの費用を減らすには引越し時期の選択が非常に重要です。
賃貸物件の家賃や初期費用が安い時期は8月、高い時期は3月
引越し業者への支払い費用と同様に、賃貸物件の家賃や初期費用も時期ごとに相場が変動します。
最も賃貸物件の家賃が安い時期は初夏~8月頃まで、最も家賃が高い時期は3~4月中旬の春先までです。
これは、入居者が少ない時期と多い時期で、物件の価格設定が異なるためです。以下のグラフを見てみましょう。

出典:首都圏の居住用賃貸物件成約動向 | アットホーム
上記のグラフは月ごとの賃貸物件の成約数の推移を表しています。
年末から推薦入学などで早くも部屋探しを始めた学生が物件を決め始め、その他の学生や新社会人なども引越しをする3月末にピークを迎えます。
この時期はとにかく入居者の多いハイシーズンなので、大家や不動産会社も強気の価格設定をしており、家賃の相場は高いです。
春先を過ぎると、逆に新規入居者の波は落ち着きますので、夏にかけて閑散期となり成約数も落ち込んでいきます。
落ち込みのピークとなる8月は家賃の相場も底をつき、敷金・礼金といった初期費用も同時に安くなっていきます。
結論:引越しと入居に最適な季節は真夏の8月、次点で12月
ここまで、引越し料金と家賃の月別の相場料金を見てきましたが、引越し総額費用を最も抑えられるのは8月です。
引越しの総額費用のおおよそ6割~7割は賃貸契約の費用にかかり、初期費用が下がる8月は同時に引越し業者への支払い料金が安くなるタイミングも被っているからです。

また、この時期は大家・引越し会社ともに値下げ交渉がしやすい時期でもあります。
大家は入居者が減る時期になんとか空き部屋を減らそうと考えていますし、引越し業者も少しでも契約を取ろうとして金額のハードルを下げる季節です。
ただし、家賃は数万円という単位で値下がりしたり、金額交渉で安くしたりということは現実的ではありません。
元々の居住者からのクレームにもつながってしまうので、家賃は大きくても数千円単位で金額を安くできるのが限界だと考えておきましょう。
このように、8月・12月は引越しにかかる二大コストを下げられるシーズンと言えるので、ぜひ家賃の交渉をしてみてはいかがでしょうか。
参考:家賃が高いから引越したい人必見!お得な家賃交渉術や節約方法
参考:引越し見積もりの値切りと複数業者への値引き交渉テクニック
引越し時期を変更できない人でも費用が格安になる3つのポイント
「引越し時期を変更できない」という方にもおすすめな引越し費用を抑えるポイントは以下の3つです。
- 引越し費用の安い業者を比較サイトで探す
- 引越し料金カレンダーから安い曜日を選ぶ
- 賃貸を格安で契約して引越し費用の総額を安くする
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
1.引越し費用の安い業者を比較サイトで探す
少しでも引越しの見積もり料金を安くしたい場合、引越し比較サイトを使うのがオススメです。
引越しの見積もりには定価がなく、業者によって料金に大きな差が出ることがあるためです。
同じ荷物の量や移動距離で見積もりを依頼しても、「A社の見積額は3万円」「B社の見積額は5万円」「C者の見積額は6.5万円」といった具合に、見積もり料金の差が大きくなることもあります。
引越し比較サイトでは、一度の登録で複数社に、引越しの見積もり依頼ができます。
サービスを活用することで、自分の引越しを一番安く請け負ってくれる引越し業者を見つけることが可能です。
2.引越し料金カレンダーから安い曜日を選ぶ
引越し作業の日程をなるべく平日に設定することで、引越し料金を安くできる場合があります。
なぜなら、土日・祝日は会社や学校が休みのため、平日と比較して引越しの依頼が多く、その分料金も高めに設定されているからです。
サカイ引越センターの「お得な引越カレンダー」を見てみましょう。
引っ越し料金カレンダーの例
出典:サカイ引越センター
日付が赤くなっている日が「特売日」として、 通常よりも安い価格で引越しができる日です。
このように、引越し料金が安くなる日が、平日に集中していることがお分かり頂けたでしょうか?
つまり、引越しの繁忙期でも、休日を避けて平日に引越しをすることで、料金を抑えることが可能です。
参考:引越し料金は平日と土日どちらが安い?
ただし、単身者の場合は平日と休日の見積もり料金にさほど差異が出来ないこともあります。
その場合は、引越し作業を行う時間帯を業者にお任せする「フリー便」を選んだり、依頼の少ない午後以降の時間帯を指定すると比較的料金が安くなります。
3.賃貸物件を格安で契約して引越し費用の総額を安くする
賃貸物件の初期費用を抑えることができれば、引越しの総額費用を大きく削ることができます。
特に、以下の2つの物件を探すのがおすすめです。
- フリーレント物件 … 入居してからの数か月間の家賃支払いが免除されている物件
- 敷金礼金なし物件 … 初期費用で大きな割合を占める敷金と礼金がゼロ円に設定されている物件
引越し費用が安い・高いシーズンについてまとめ
このページの内容をまとめると、以下の通りです。
- 単身・家族ともにの引越し料金が最も安いのは10月~1月の秋から年始にかけての時期で、高いのは3月
- 賃貸物件の家賃や初期費用が安い時期は8月、高い時期は3月
- 賃貸の初期費用なども含めた引越しのトータルコストが最も安く済むのは8月、次点で12月
引越しには数十万円ほどの予算が必要になります。
引越し料金や、物件の初期費用がなるべく安くなるタイミングを見極めて、お得な引越しをしていきましょう。