※超絶な長文につきご注意ください。
連日、暑い日が続きますね。
今年も夏が近づいてきているのを感じます。
夏といえば。
わたしは「サマーヌード」という曲を連想します。
これまで様々なアーティストにカバーされ歌い継がれてきた夏の名曲ですから、ご存知の方も多いのでは。
(比較的最近だと山下智久がカバーしていたのが記憶に新しいです)
本格的に夏が来る前に。
ちょっとこの曲を自分なりに解釈してみようかなと。
(一部歌詞を引用します)
一般的なイメージでは、ラブラブなカップルの一夏の歌、そんな感じだと思うのですが。
一つひとつ歌詞を読んでいくと、おや?と感じる部分が出てきます。
>何か企んでる顔 最後の花火が消えた瞬間
「企んでる」なんて、いきなり不穏です。
そして最後の花火が消えた瞬間!この曲そもそも夏の歌じゃない!笑
>浜には二人だけだからって
仮にこの曲が夏の歌だとすると、浜辺に二人だけという違和感。
>Tシャツのままで泳ぎ出す
ここは今時の価値観で考えると特に不思議はないのですが、95年当時のことを考慮すると、水着の上にTシャツを着て泳ぐということは少し肌寒いのでは、やはり夏のおわりなのでは、という解釈が生まれます。
>神様にもバレないよ 地球の裏側で
ちょっと抽象的なのでうまく噛み砕けませんが、なにかやましいことがあるという風には受け取れます。
サビは割りとストレートな歌詞で、「なんだ、ラブラブじゃん」と思わせておいて、
>ウソだろ 誰か思い出すなんてさ
この一撃。
この曲は「彼氏から見た彼女」を描いているので、この男は彼女の仕草や言動に「昔の誰か」要は「元カレ」の姿を見ている。…という風に解釈できる歌詞が後半にも登場します。
しばらくは情景描写が続きますが、途中に出てくる、
>時が溶けてゆく真夏の夜 夜風は冬からの贈り物
という歌詞からも、もはや真夏ではない、夏のおわりであると受け取っても無理はないと思います。
というかこの主人公は冬すら感じています。
>その髪の毛で その唇で
>いつかの誰かの感触を 君は思い出してる
ここまで来ると「考えすぎだろ、この男!」とツッコミたくなります。笑
もうこのへんまで聴くと確信します。
この曲は純粋なラブソングではない。
長いので割愛しますが、しかしこのあとの歌詞で男は前を向きます。
ただ君と過ごす時間を記憶に刻もう。…そんな感じで。
やるじゃん。
そしてラストのサビで、こう歌い上げます。
>心のすれ違う瞬間(とき)でさえも 包むように
一瞬、別れたのか?とも思いましたが、前述したように前向きになった男の心情を描写していると考えたほうが自然なので、これは「ケンカしても、誤解し合っても、それすらも受け入れていこう」という意思表示なのだと考えます。
「サマーヌード」は、彼女のことが大好きだ!でも彼女の過去が頭をよぎる!その過去すら受け入れよう!
そんな感じの男の心情(と成長)を描いた名曲なのだと思います。
そして、聴く人たちが意識的にせよ無意識的にせよ、それを感じているからこそ、ここまで歌い継がれている。
いやあ!わたしはこの曲が本当に大好きだ!笑
と、何気なく聴いている音楽もしっかり解釈するとこんな長文になるぞ、と。笑
まあ音楽を全部こんな感じで聴いていったら疲れすぎてしまうので、軽く流すくらいのほうがいいのかもしれませんが。笑
ここまでお読みいただいた奇特な方(笑)、本当にありがとうございました(*'ω'*)
みなさん、よい週末を('ω')ノ