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Windowsの失敗作といえばWindows MeとWindows Vistaと言う人も多いと思います。どちらも人気がなく、短命となってしまったわけですが、実際この両者どちらが本当に最悪だったのかというのを今回検証してみたいと思います。
Windows Me
1.Windows MeはどんなOSだったのか
正式名称は「Windows Millennium Edition(ウィンドウズ ミレニアム エディション)」です。
Windows Meは2000年9月23日に発売され、2003年12月31日メインサポート終了、2006年7月11日延長サポート終了したOSです。
Windows Meの前身はWindows 98であり、今は無きWindows 9xの最後のバージョンとなります。
当初はWindows 9x系はWindows98後、Windows
NT系(現在のOSの体系)と統合される予定でしたが、WindowsNT系で同時に開発されたWindows 2000が一般向きではないということで、急遽Windows
MeというOSを発表しました。そのため、Windows 98 Third Editionとも呼ばれていました。
2.Windows Meの新機能
Windows
Meはマルチメディアを全面に押し出し、家庭でも簡単に動画などを体験できるという大きなテーマで発表されました。また、Windows98でも問題になった各種ドライバもこのOSで充実するようになり、Windows98よりも簡単にハードウェアの認識が行えるようになりました。
新しい記憶媒体や通信規格としての「USB」も認識するようになり、このころからUSBメモリーやUSBデバイス接続といったのが標準化されました。
3.では、なぜWindows Meは不評だったのか
新機能を詰め込んだ半面、Windows9x系の限界に近いシステムリソースを大量消費しており、また、パソコンの普及により、いろいろな周辺機器も登場したのも重なってシステムリソースの消費の限界に達していました、そのため、メモリ違反などが多発し、ブルースクリーンやフリーズが頻繁に起こるOSとなってしまい、「不安定なOS」まで言われていました。
また、Windows
Meの発売の1年半後、WindowsNT系の時期OSであり、家庭向けに開発されたWindows XP Home
Editionが発売されたため、前身のWindows2000の安定性から期待が集まり、ほとんどのユーザーはWindows
Meを選択せず、Windows XPに移行したわけです。
Windows Meの場合は低いマシンスペックでも動作できるOSでしたが、WinodwsXPの発売により、高性能のマシンが安く手にはいるようになったため、WindowsMeはひっそりと消えていったわけです。
Windows Vista
1.Windows VistaはどんなOSだったのか
Windows Vistaは2007年1月30日に全世界で発売されたOSであります。今年2017年4月で延長サポートが終了しました。
当初Windows VistaはWindows
XPのマイナーアップデートとして位置付けられる予定でした。その理由はWindows7の開発が進められており、Windows7をメジャーアップデートとして位置付けする予定でした。しかしWindowsXP SP2の時点での大きな問題として、コンピュータウイルスの被害拡大などがあり、MicrosoftではWindowsのセキュリティに対する考えなどを根本的に見直さなければなりませんでした。そのため、当初2003年にWindows Vistaを発表する予定を大幅延長し、当初、WindowsXPからの延長路線を大きく変え、セキュリティ強化を重視したOSとして、2007年にメジャーアップデートとして発売されました。
2.Windows Vistaの新機能
今までのWindowsXP以前にはない新機能が多数搭載され、Windows Areoなどもその一つであります。
従来のWindowsのインターフェースから大きく変わり、グラフィクス(画面周辺)周りの機能を充実させたOSとなります。
また、先ほども記した通り、セキュリティ関連の強化も施され、ユーザーアカウント制御やWindowsの中心部分であるカーネルの保護、Windowsアップデートをブラウザ上からシステムに組み込み、コントロールパネルから行えるようにするなどといったように、コンピュータを最新のものに安全に保つということを重視するようになりました。
OSも64ビットのOSも主流になりました。WindowsXPの場合、64ビットエディションはあまり普及されませんでしたが、CPUのデュアルコア化が主流になりつつあったため、このWindowsVistaから各エディションに64ビットOSも提供されるようになりました。
3.では、なぜWindows Vistaは不評だったのか
Windows Vistaの最大の欠点は「重い」ということです。今までのOSとは違い、セキュリティの強化やグラフィック周りの充実を図った反面、使用するメモリの最低容量も2GB以上と膨大な容量となってしましました。また、グラフィック機能を充実させた反面、ユーザーが使用しているパソコンがその機能やスペックに対応しきれなく、結果として「画面が重い」といったことになります。
現在のパソコンのスペックでの動作だと問題ないと思いますが、その当時のWindowsXPのマシンからいきなりハードルをあげてしまったため、ハードウェアがついて行けなくなってしまったわけです。
また、Windows XP時代が非常に長かったため、ユーザーはWindows XPに使用した資産(プログラムやハードウェア)などがいろいろとあったが、Windows Vistaは新しい資産をターゲットに開発されたため、Windows XPでは使用できてもVistaでは使用できないといったトラブルも多発しました。これを解消するために、「互換モード」というものも用意されましたが、向上性が低く、WindowsUpdateを繰り返すことによって徐々に互換性を向上させていきました。
Windows
Vistaの重たさを解消するために、修正パッチもあります。このパッチを適用すると、驚くほど快適になりますが、Microsoftはあえて一般公表しませんでした。その理由はこのパッチを一般公表すると、次のOSであるWindows7の発売に影響を与えると考え、Windows7の発売を成功させるためにも、ひっそりとこのパッチを隠していたわけです。つまり、Windows VistaはあくまでもWindows
7への様子見として発売したわけであり、本来はWindows7に主力を置いていたわけです。
私の個人の感想から言うと、Windowsの失敗作のトップはWindows Meだと思います。開発の限界だったと言えます。Windows Vistaの場合、あまりにもWindows XPがユーザーにとっても安定しすぎたため、その後のWindows
Vistaに違和感を持ち過ぎたのでしょう。Windows Vistaの場合、やはりWindows XPと比較されてしまい、Windows
Vistaの良さが消されてしまった感があります。たまたまWindows Vistaが犠牲になってしまい、もし、Windows
VistaでなくWindows 7がこの時に発売されていれば同じ評価を持ってしまったかもしれません。幸いにWindows 7の場合、Windows XPが延長サポート終了のため、新しいOSに乗り換える選択枝しかなく、それに慣れなければならないといったことからユーザーは移行していったわけですが、Windows
Vistaは何かとWindows XPと常に比較されたかわいそうな立場だったかもしれません。
MicrosoftはこのWindows
MeやVistaなどの教訓を生かし、新しいOSであるWindows10はOSそのもの体系を維持しつつ新機能を少しずつ投入していうことにしていく方針に切り替えました。これはやはり、ユーザーをこれ以上混乱させないようにということかもしれません。また、MicrosoftはWindows10が最終のOSであるという位置づけをしています。つまり、あまりにもOSを変化させることではないようにしてユーザーの不満を少しでもなくしていこうという狙いがあるのかもしれません。
windows11はインストール時必項である「TPM機能」どうやら必ずしも必要ではないようです。
マイクロソフトは、TPM
2.0を使用しない「特別な目的のシステム」向けに Windows 11
の別々のフレバージョンを開発していることが判明しました。これらは、政府、軍事、または特定のセキュリティ要件を持つ他の領域で使用される PC
を対象としています。
また、メーカー出荷のPCへのプリインストールモデルにはTPMがなくてもインストール出荷できるとの情報も入っています。つまり、TPMがなくてもインストールできるということです。
ネット上ではすでにインストール時にチェックされる「TPM機能」の有無のチェックを回避する方法も出ており、インストールメディアのdllファイルの書き換えとレジストリの変更によってTPM機能がなくてもインストールできることが分かりました。この操作方法は筆者もつかんでおり、現在は公表しませんが、Windows11が一般公開されたときに公開する予定です。なお、Windows10ユーザーのWindows11への無料アップグレードは来年に予定されています。
現在のWindows11はあくまでもテスト段階にあります。無理してインストールを行う必要はありません、逆にインストールしてしまうといろいろな不具合が起きてしまう可能性があります。今は焦らずこのままWindows10を使い、秋の大型更新21H2を迎えた方が良いと思います。
Windows11のTPMの問題に関しては現時点で世界中から大きな反響があり、世界中の約60%以上のパソコンでは使えないことが判明しております。このままこの60%のパソコンをMicrosoftは見捨てるのでしょうか?
もし、使用するユーザーが少ないとなると、またまた歴史上「暗い過去」となるOSになるかもしれません。OSの周期は「評判の良いOS」と「酷評OS」と繰り返してきています。「酷評OS」にならなければ良いのですが...Microsoftは思い切ったことをすると必ず「コケル」...。
過去の事例から、あまりにもハードウェアの要件が高いOSの場合は失敗する傾向にあります。VISTAがそうでした。
以上今回はWindows11へのインストール問題についてでした。
今回のバージョンアップの最大の壁は「TPM 2.0
または互換性のあるテクノロジ」が搭載されていることです。また、第8世代のプロセッサ以降でのみ使用できることから、2015年後半以降に新規出荷されたパソコンのみが対象となり、以前のWindows7からWindows10へアップグレードしたユーザーは現在の段階ではこのWindows11へのアップグレードは難しいのが現状です。また、2015年後半以降に新規出荷されたパソコンでもBIOSの初期設定でTPM
2.0
がOFFになっている場合、インストールできないことになります。それと同時に2015年後半以降に新規出荷されたパソコンでもBIOSの初期設定でTPM
2.0 がONになっている場合でもTPM 1.2を使用している場合は同様にインストールできません。
残念ながら、私のパソコンは2015年以前のパソコンでTPM非搭載のパソコンですのでWindows11はインストールできないことが分かりました。私と同じく古いパソコンを使っている人は多いと思います。「Windows11」は新規に出荷されるためのOSだと思っていた方が良いかもしれません。世界中でこれらの要件を満たしているパソコンは何%あるかということになりますが、おそらく半数以上のパソコンは要件を満たすことが出来ず、現状のWidows10を使用しなければならないことになります。