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気軽にスマホのアプリをインストールした途端、たくさんの迷惑メールが届くようになった…とお困りの方はいらっしゃいませんか?
こういうケースの多くは、悪意のあるアプリがあなたの個人情報をどこかに流出させたことが原因となっています。
もし身に覚えがあるなら、すぐに対策が必要です。手順にしたがって疑わしいアプリを削除し、迷惑メールを拒否する設定をしてください。すでに流出してしまった情報は取り戻せませんが、さらなる被害を防がなければいけません。どちらの作業もさほど難しくないので、落ち着いてやればすぐに完了するはずです。
そして、これ以降アプリを原因とする迷惑メールに悩まされないための対策も、この際ですから身につけてしまいましょう。特に危ないタイプのアプリは判明していますので、これを知るだけでもずいぶん安全性は高まるはずです。
1.アプリが原因と思われる迷惑メールが目立ちはじめた際の対策
あるアプリを導入したタイミングで、明らかに迷惑メールが急増したなら、そのアプリが問題の引き金になった可能性大です。
1-1.原因の可能性があるアプリを削除する
迷惑メールが急にたくさん届きはじめたら、残念ながらあなたの個人情報は漏えいしている可能性が高いです。一度盗まれてしまった情報を取り戻すことは残念ながらできませんが、それ以上の情報流出を防ぐため、疑わしいアプリは削除しましょう。
【iPhoneのアプリ削除方法】
- 削除したいアプリをタッチし続けます。

- アイコンが振動しだしたら、削除したいアプリの左上の×をタップします。

- 【削除】をタップします。

【Androidのアプリ削除方法】
- ホーム画面かアプリ一覧画で、削除したいアプリのアイコンをタッチし続けます。
- メニュー内の【アンインストール】をタップします。

- 【OK】をタップします。

※Androidの場合、ショートカットを削除してもアプリ本体は削除されません。また機種により操作がことなる場合があります。
2.アプリ経由の迷惑メールは大きく分けて2種類
2-1.ウイルス入りアプリが原因となっている場合
どのスマートフォンにも入っているアドレス帳が、悪意のあるアプリの標的になります。こういったアプリから個人情報が流出すれば、迷惑メールが一気に届くようになります。
Androidの場合、2013年の時点で全体の約13%が悪意のあるアプリケーションというデータがあります。
「メモリを最適化」「バッテリーを長持ちさせる」「電波が良くなる」といった便利な機能を無料で使えるカスタマイズ系、「音楽の無料ダウンロード」などをうたうエンタテイメント系には、危険なアプリが多いというデータがあります。
危険なアプリかどうかは、アプリが要求する権限に注目することである程度見抜くことが可能。アプリと関係のない情報、たとえば音楽系のアプリなのに、電話帳へのアクセス許可を求めてくるようであれば、当然疑ってかかるべきです。
- セーフ・バッテリー
- 最速充電
- チェック
- 年賀状・メイカー
- みらくるフェイス
- 100%絶対起床
- アプリ福袋
- まるごとアイフォンコンバーター
- 芸能人ゴシップまとめエビ
上のリストは、2012年10月に5人の制作者が逮捕者された、マルウェア(悪意のあるソフトウェア)が入ったAndroidアプリの一覧です。これらはすべて中身は同じで、インストールしようとするとネットワークとの通信や連絡先データの読み取りなどの権限を求めてきます。それを同意してインストールすると、そのスマホでアプリが使えないというメッセージが表示されますが、すでにその時点で情報は抜き取られています。電話帳ごと盗まれるため、自分だけでなく知人も迷惑メールの餌食になってしまうのです。

個人情報とスマホのステータス、IDの読み取り許可を求めてきます。

インストールをタップすると、この画面になりますが、すでにこの時点で情報は抜き取られています。
なおiPhone、iPadの場合、アプリはApp Storeからしかダウンロードできません。App
Storeで公開されるアプリはすべて審査されているため、在野のものを含む複数のアプリ公開サイトが存在するAndroidとのちがいがここにあります。iOSに対応した危険なアプリも存在しますが、Androidとくらべてずっと数が少ないのはこのためです。
2-2.メルマガの受信を承諾している場合
アプリなどを経由した会員登録時、本人が意識せずして関連するメルマガなどの受信を承諾したことにより、登録したメールアドレスに大量のメールが届くケースもあります。このケースの場合、本人の承諾があるため厳密には迷惑メールに該当しません。
こういったケースで悩まないためのコツは以下の通り。
- 「関連企業への情報共有を許諾する」など、メルマガ自動登録と同じ意味のチェックボックスにチェックが入っていないかを確認する。
- Gmail,Yahoo!メールなどで取得した、会員登録用のサブアドレスを使う。
3.安全にアプリを使うための知識
「安心ウイルススキャン」というアプリにウイルスが仕込まれていて、3700万人の分の電話帳データが抜き取られたという事件がありました。
大規模な事件になったウイルス入りの危険なアプリ「安心ウイルススキャン」。
また、「Flappy Bird」という人気ゲームアプリの公開停止後、ウイルスが入った偽物が出回ったという事件もありました。
公開停止後に偽物が大量に出回った「Flappy Bird」。
このようにアプリの名前やジャンルだけでは、そのアプリが安全なのかどうかを見抜くことは簡単ではありません。アプリと安全に付き合うためのテクニックを身につける必要があります。
3-1.アプリ入手は信頼できるマーケットから
Androidのアプリはいろいろなマーケットで公開されていますが、残念ながらすべてが安全とは言えません。比較的信頼性が高い、Google本体が運営するGoogle Playや、docomoが運営するdマーケット アプリ&レビューなどからアプリを入手しましょう。
iPhoneの場合はApp Storeでのみ、アプリが入手できます。
3-2.デベロッパーを確認する
デベロッパーとはそのアプリの制作者のことです。こちらが名の通った企業なら、危険なアプリである可能性は低いと言えます。GooglePlayではアプリ名のすぐ下にデベロッパー名が表記されています。
3-3.アプリのレビューを確認する
アプリのレビューが多く、評価が高く、ネガティブなコメントが少ないものほど信用できると言えます。
GooglePlayの場合、アプリを選択後画面を下にスクロールさせるとレビューを確認できます。
3-4.スマホ対応のウイルスソフトを使う
ウイルス入りアプリが猛威をふるっている現在、スマホでもウイルス対策ソフトを使うのが当たり前の時代になっています。特にAndroidユーザーにとっては、ウイルス対策アプリは必須と言えます。
ただ恐ろしいことに、セキュリティアプリとして有料で販売されているにもかかわらず、まともにウイルス対策をしてくれない詐欺アプリが出回っています。
不安ならば、実績のあるセキュリティソフト企業がリリースしているセキュリティアプリを使用すると良いでしょう。実際に存在する数多くのウイルスを検知してくれます。
※ 体験版のご利用にはGoogleアカウントにお支払い方法が追加されている必要があります。ノートン以外の製品についてはそれぞれの会社の手順に従ってください。
3-5.iPhone、iPadを使う
Androidのアプリは誰もが開発・配布できるため、種類の多さ、自由度の高さが魅力ですが、その代償として危険なものが多いのもまた事実です。iOSだからといって100%安全なわけではありませんが、Androidと比べれば危険なアプリの数は少ないと言えます。
4.まとめ
ふだん何気なくインストールしているアプリの中に、危険なものが含まれていることがおわかりいただけたかと思います。ウイルス対策ソフトの助けを借りつつ、なるべく安全性の高いサイトからアプリを入手することが大切です。100%安全であることは不可能ですが、常にリスクを意識しながら行動することで、それに近い水準の安全性は確保されるでしょう。