※注意:これから書くことは結構専門用語が混じってマス。
大学の講義で概論をかじっただけなので、多少も違ってるトコは目をつぶってください^^;
なんせ20年以上昔の事なので・・・
ここ最近、大雨による被害がニュースで報道されていますが
”地盤”というモノが大きく関係しています。
日本は国土の3/4が山です。
・その山を切り開く
・周囲に土砂を積む
・海岸を埋め立てる
・川の上に橋を通すかトンネルを作って埋めてしまう
このような方法で平らな平地を作っているところが大半です。
特に盛り土や埋め立てという工法は”地耐力”というモノが問題になる事が多いです。
地耐力とは、その土がどれだけの重みに耐えられるかの指標の事です。
地盤は長い年月をかけて土が積み上げられているので、近くに水源がない限りは地耐力は強く、
水源がある場合や上記4通りの手法を使うと地耐力は弱くなります。
ここ最近の土砂崩れの大半は
・その山を切り開く(切通し)
が原因になっています。
特にリニア新幹線を開業させるにあたってドンドン行われているようですね。
土砂災害で崩れないといいのですが・・・
どうしてこのようなトコロが多いかというと・・・
・船のバラスト(錘)の確保
↑大昔の船は水ではなく、土砂を錘に使っていたのです。その跡地に宅地が・・・
・街道の整備
が主にあります。
通常切り取った崖には
・植林を行う
・モルタル(コンクリート)の吹き付け工事を行う
事になっていますが・・・
・植林の成長が追い付かず、保水力が確保できなくなる
・水抜き穴の加工忘れ(工事不良。特に昔は既定されていなかった為)
・モルタルの劣化による法面のブロウイング(吹き出し現象)
↑水抜き穴の加工が施されていない場合やその穴が十分でない場合、土砂の潜熱により水蒸気が噴き出し、法面が滑り落ちる現象
が問題となっています。
特に植林に関しては、保水力の弱い針葉樹を多く使用していることも原因です。
なぜ針葉樹を使うかというと・・・
木造住宅の材料とする為です。だいたい植林してから20~30年ほどで伐採し、製材されて私たちの住宅に化けています^^
最近は北米から安い木材(SPF材、日本の杉より柔らかく加工しやすい上に安い)が入ってきてソレを使う事も多いのですが。。。
その為広葉樹と比べると地耐力は弱い傾向に。
広葉樹は針葉樹よりも堅く丈夫なのですが、重すぎるのと成長が遅いのであまり使用されなくなっています。
重いものが立てるだけの、地耐力があるって事です。
ちなみに広葉樹は高級な家具に使用されることが多くなっていますね^^
地耐力と基礎に関しては”建築基準法”で定められているのでこの辺を探してみてね~
・・・って何ここまで長々と書いてるの??
ココから先は自分で調べてみてね~~~
ちなみにあたしがここまで詳しくなったのは、卒論書くときに機械設計に関する”構造計算”の論文を書いてたから。
実は今工業製品で用いられている構造計算(解析)ソフトのはこういった土木工事のために作られていたものを応用しているのよ。
その為に土木系の講義も受けていたと言う訳。
当時は珍しいコンピューターを介した計算を使っていたから、情報にも詳しくなって今に至るの。
相変わらずあたしの書き方は長すぎるわ(--;
オマケに、悪い癖で言葉の使い方もトコロドコロで違うし・・・
気になる方は間違い探しで遊んでちょうだい